アメリカ生まれのラグドール
米国の登録機関に公認されたのは2000年と、比較的新しい猫種です。
カリフォルニアで飼われていた猫「シールポイント」をもとに作出された猫です。
改良を進める過程で、ペルシャやバーミーズなど他種の猫が交雑された結果、ラグドール種は固定化されます。
この猫の育種や猫種登録には逸話が残されています。
基礎猫は米国・カリフォルニア在住のペルシャ猫ブリーダーにより、自分の飼う猫とその地域で暮らす外猫の交雑で誕生した猫を元に作られました。
このブリーダーはこの猫の可能性に気づき、すぐにビジネスと直結して考え、繁殖家にフランチャイズ契約を必須条件に猫を譲ることにします。
この仕組みに疑問を持った人が、契約せずに譲り受けた猫をもとに、新たに繁殖を行います。
そして、基礎猫を作出したブリーダー以外の猫愛好家たちが猫種を固定化し、ラグドールを有力な血統登録機関に登録することができたのです。
猫の中では比較的大きめな体と飼育のしやすさも特徴
毛色は、顔や四肢等にこの猫種特有の斑のある長めの被毛を持った猫です。
体型は体長が長くしっかりした骨格と筋肉を持っています。
大きめの頭にやや吊りあがったブルーの目に丸い頬が特徴です。
尻尾は体長と同じ位の長さを持ち、筋肉質で大変重量感のある体躯です。
成体の標準的な体重はオスで6kg~9kg、メスで5~7kg程度の中~大型猫です。
ラグドールは英語で「ぬいぐるみ」の意味で、名前通り、人に抱かれることをとても好みます。
信頼した人に抱かれると、本物の「ぬいぐるみ」と思われるようにじっとして、大きく体重のある体を預けて安心して脱力します。
穏やかで落ち着きのある性格で、大きな声で鳴くこともなく、激しく走り回ることもありません。
爪を立ててモノを引っ掻いたりしませんので、柱や家具などを傷つけられることも無く安心で、室内飼いに適した理想的な猫です。
また、飼い主に従順で、躾もトップクラスに容易な猫です。
他の猫やペットがいても、人間の方に関心を持ち、常にさりげなく側に寄り添っている猫で、初めて猫を飼う方に適する人気の猫です。
思わず笑ってしまう可愛さがある
常に飼い主の側にいたい寂しがり屋のラグドールの動画を見つけました。
ラグドールを1階に置いたまま飼い主が2階への階段を上がっていくと、飼い主の姿を、階段の下からじっと見つめています。
飼い主が踊り場を過ぎて姿が見えなくなると、そっと階段を上がり始めます。
また飼い主が踊り場の壁から顔を見せると、ラグドールは止まります。
また飼い主が隠れて次に階段の下を覗くと、さっきより上って止まっています。
まるで「だるまさんがころんだ」をやっているようで笑えます。
1人にされるのは寂しいけれど、ついて行っているのを気づかれるのはちょっと気恥ずかしい、という感じかも…。
やはり1人取り残されるのが寂しいんですね。