英国スコットランドから米国に渡って確立された猫種
1960年ころ、英国・スコットランドの農村で見つけられた折れ耳で真っ白な毛に覆われたメス猫を基礎に、スコティッシュフォールドは作出されました。
しっかりした体格を持ち、人懐っこく賢く、かわいらしい気質で、変わった形の折れ耳を持つこの猫に関心を持った人が繁殖を試みます。
するとこの猫の子猫も同様に折れ耳を持っていました。
そこで本格的にこの猫の育種が始められたのです。
育種の過程で遺伝的疾患の出現が続いたため、イギリスにおいて一旦は、育種が断念されます。
しかし、英国では繁殖が中断されたもののスコティッシュフォールドは、米国へ渡って育種が継続されます。
スコティッシュフォールドの特徴を持ちつつ遺伝的な疾患を最小限に抑えるよう交雑が進められました。
そして、アメリカンショートヘア等他の種と交雑し、スコティッシュフォールドの特性を引き継いだ、遺伝疾患の少ない種が作出されます。
1970年代後半にようやく登録機関に、猫種として登録されるに至ったのです。
未だこの猫種の歴史は浅く、遺伝的疾患の出現しやすいスコティッシュフォールドは、現在も各国で改良の努力が行われています。
スコティッシュフォールドの耳以外の特徴と穏やかな性格
ガッチリした体形を持った猫で、毛の長さには長・短の2タイプがあります。
丸顔に丸い目、折れ曲がった両耳が可愛いい印象を与える中型猫です。
標準的に成体の体重は、オス4~6kg、メス2~4kg程度です。
名前にもなっているフォールドとは英語で、「折る」という意味で、当初から折れ耳が最大の特徴として認識されていたことが伺えます。
スコティッシュフォールドの子猫は、最初のうちは真っ直ぐな耳を持っています。
基本的には生後約4週間で耳が折れ始めるのですが、遺伝的な性質として耳が折れるのは約30%強に限定されています。
性格は家庭的で、子供や他のペットとも上手に付き合い、環境が変化しても動じません。
賢く、好奇心旺盛で、遊び好き、鳴き声が小さいことも有名です。
スコティッシュフォールドの魅力を紹介
長毛タイプのスコティッシュフォールドのかわいい動画を見つけました。
長毛タイプの折れ耳は、普段は本当に毛の中に隠れているんですね。
この動画の中ではベッドに横になっていたスコティッシュフォールドが飼い主の気配が気になったのか、急に寄ってきて指をなめてくれています。
手で押さえて、眼を細めたりしながら、おいしいジェラードでも舐めるようにペロペロしてくれています。
自分でも届く範囲でペロペロやっていることがありますので、この動画のスコティッシュフォールドも言ってみれば毛づくろい(毛のない指ですが)なんでしょうか。